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静岡市の税理士 稲葉孝ブログ 稲葉孝の得する税務講座

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借入金のお話し その173

 経営改善計画の内容とその作成手順の話しをしています。

 今回は 「成功の条件」 の中の経費の削減についてです。

 前回、旅費交通費の中の通勤費の話をしましたが、今回は同じく旅費交通費の中の出張費の話しです。
 
 一日中会社の中にいる総務や経理等の仕事や、製造にたずさわる従業員でラインの中に入り、一日中工場の中にいる、といった人は関係ないのですが、営業や販売などにたずさわっている人達は会社の外に出て色々と動き回るのが仕事です。

 こういった人達にかかる経費の見直しも行う必要があります。
 
 まず一番単純なのは、電車代やタクシー代等の実費です。

 これはかかったものについては実額が明確なので、そのまま支払う事になります。

 ただしその支払いが本当に必要なものであったかはよく確認すべきでしょう。
 
 中には 「こんな近くなら歩けよ」とか 「こんな高い駐車場に停めるな」なんて事もあるかと思います。
 
 一つ一つを確認する事は難しいのかもしれませんが、少なくとも従業員の人達に経費節減の意識を植え付けておくべきだと思います。

借入金のお話 その172

 経営改善計画の内容とその作成手順の話をしています。

 今回は「成功の条件」の中の経費の削減についてです。

 前回、旅費交通費のなかの通勤費の話をしました今回もその続きです。
 
 通勤費の節約はなかなか難しいのですがそれでも採用するときに考慮することができます。

 分かり易い言い方をすると「なるべく会社に近い人を採用する」ということです。

 近ければ近いほど通勤費は安く済みますし、通勤時の危険度も下がる上に本人も楽です。

 通勤費は社会保険料を計算するうえで支給額に含まれますので本人、会社とも社会保険料を節約するうえでも近いほうが得ということになります。

 遠いところから通うということは正に「百害あって一利なし」ということです。

 すでに勤めている人がより遠くに引っ越してしまうというのは止められませんが採用時に、より近い人を採用するということはできるはずです。

 また、ちょっと話は違いますが通勤費の上限というものが税法上決められています。

 その上限を超えて支払う場合は超えた部分は給与の支払いとみなされますので注意が必要です。

借入金のお話し その171

  経営改善計画の内容とその作成手順の話しをしています。

  今回は「成功の条件」の中の経費の削減についてです。

  前回まで人件費の削減の話しをしました。

 今回から他の経費に目を移します。

 今回は旅費交通費です。
 
 「 経費削減の3K 」という言葉があります。

 節約しやすい3つの経費の事ですが、3Kとは 交通費 ・交際費そして広告費です。

 旅費交通費はその中の1つにあたります。
 
 一言で旅費交通費といっても色々な内容が含まれますので1つずつ区切って話しをします。

 まずは 通勤費です。

 通勤費を減額する、という事はなかなか難しい話しです。

 会社の決まりの中で支給しているとは思いますが、元々からそんなに多額の通勤費を支払っている会社は多くはないでしょう。

 しかしその内容を見直す必要はあると思います。

 実際の通勤経路に従って支払われているかどうか。

 もし本人の申出と違う通勤経路の途中で事故にあっても労災の対象にならなかったりする事もありますので、本人にも影響がでます。

 当然通勤手段、つまり徒歩なのか電車なのか、そこもしっかり確認しておく必要があります。

借入金のお話し その170

 経営改善計画の内容とその作成手順の話をしています。

 今回は「成功の条件」の中の経費の削減についてで、役員報酬を減額し、その減額した金額と相当する金額分その社長からの借入金を返済する事により、社長の手取りを変えず経費を減らす事により会社の利益を増やすというやり方です。
 
 しかし、これをやろうとした時1つ金融機関からクレームがつく場合があります。

 それはリスケをしている場合です。
 
 リスケとは会社の状況が思わしくない事を受け、金融機関が貸付金(会社から見ると借入金)の返済を一定期間止め。金利だけの支払いにとどめる事をいいます。

 このリスケをやっている中で上記やり方をしようとすると、表面上は「金融機関からの借入金は返済していないけれど、社長からの借入金はしっかり返している」という事になります。
 
 金融機関としてはそんな事ならうちに返してよ、という事になるのです。

 役員報酬をその分下げているという事はあまり関係がないようです。
 
 リスケの最中は要注意という事は覚えておいて下さい。

借入金のお話し その169

経営改善計画の内容とその作成手順の話をします。

今回は「成功の条件」の経費の削減についてで役員報酬の減額を役員借入金を使って行うという話の続きです。

 たとえば50万円の役員報酬を支払っている会社が役員報酬を20万円に引き下げ、減額分をその人が会社に貸し付けている貸付金(会社から見れば役員借入金)の返済という形で受取るのです。
 
 これにより本人の生活に支障をきたす事はありません。

 実際に受け取る金額は変わらないのですから(詳しく言うと源泉税が少なくなる分、逆に手取りは少し増えます)そして役員報酬という経費が月30万円減額されるので年間360万円の経費の減額になり、その分会社の利益が増える形になります。

 一言でいうと見た目が良くなるという事です。
 
 ただし、資金繰りが改善されるわけではありません。

 あくまで会社は役員に50万円支払うという事実に変わりはないのですから。

 あくまで見た目をよくする為の策です。