借入金のお話し その157
経営改善計画のお話を少し休んで中小企業金融円滑化法の話をします。
金融庁は以前金融機関が安易に貸付けを行わないよう厳しいチェックをしていました。
当然 金融機関も貸倒れなどに至らないよう厳しい審査をしていました。
これがこの中小企業金融円滑化法ができた事により大きく変わりました。
「資金繰りが苦しい中小企業への貸付をなるべく厳しくするな。」「すでに貸している先が資金繰りに苦しんでいる場合は金利だけの支払いにとどめ、元金の返済を止めなさい。」という内容です。
これにより行われたのが「リスケ」。つまり リ・スケジュールです。
「リ」は再び、という意味「スケジュール」は計画ですから再計画。つまり返済計画をもっと延ばしてあげましょうという事です。
これにより中小企業は元本の返済を先延ばしにする事ができ、おかげで資金繰りがその分楽になり、その間に立ち直りを図るように、と言うことでした。
実際にリスケを受けた会社も多数あり、かなりの会社が助けられた事と思います。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2013年1月9日