借入金のお話し その158
経営改善計画のお話をしていますが、少し休んで数回にわたり中小企業金融円滑化法と中小企業経営力強化支援法の話をしています。
中小企業を助ける、ということで中小企業金融円滑化法が施行され、金融庁のチェックも別の意味で厳しくなりました。
円滑化法施行前までは「甘い貸し付けはしていないだろうな」というチェックだったのに対し、施行後は「貸し付けをちゃんと甘くしているだろうな」というチェックに変わったのです。
180度の転換ですよね。
ところがこの中小企業円滑化法が今年の3月末日をもって終了となります。
元々は23年の3月までの予定だったのですが、それが1年延び、2年延びということで25年3月までの適用となったのです。
それでは今リスケを受けている中小企業はどうなってしまうのでしょうか。
とりあえずは安心してください。
全てのリスケを受けている中小企業につき今年4月からしっかり返済してください、というわけではありません。
リスケの期間が決まっていると思いますのでとりあえずは大丈夫です。
でもあくまで「とりあえず」です。
期限が来たら返済は始まります。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2013年1月25日