借入金のお話し 第96回
いかに借入の話を有利に進めるか、という話をしています。
よく「ヒト」「モノ」「カネ」といいますが前回に引き続き「カネ」の話をします。
前回「カネ」の3つ目のポイントとして社長の保険加入という話をしました。今回はその続きです。
会社で一番の重要人物に万が一がおきてしまったら、銀行は借入の回収に困ることになるかもしれません。
その時もし借入を返済してもあまりある保険金が会社に入金されるとしたら。
銀行は安心して貸付けをする事ができますよね。
いわゆる「とりっぱぐれ」が無いわけですから。
ちょっと話がずれますが、この保険はけして銀行の為ばかりではないのです。
社長がもし急に亡くなってしまったら、その後どなたかが会社を継いで行くとしてもそれを機に会社をやめてしまうとしてもいずれにしてもお金が必要になります。
会社にあり余る資金があれば良いのですが残念ながらそんな会社は多くありません。
そこをまかなうのが保険なのです。
必要な保険はしっかり入っておくという事が銀行対策としても承継対策としても大切な事なのです。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2010年5月18日