借入金のお話し 第101回
いかに借入れを有利に進めるかという話をしています。
金融機関が経費の見直しをせまり、保険のことに言及したとしても保険はやめないでという話の続きです。
もし借入れを抱えて会社がつぶれたらどうなるか。
当然会社はその借金を返せなくなりますから金融機関はその返済を保証人に求めます。
中小企業の場合会社の保証人は社長個人が行なっている場合がほとんどです。
そしてこの保証人の地位は相続放棄をしない限り遺族(相続人)に引き継がれるのです。
つまり会社に借金がある状態で社長に万が一があると次のような流れになってしまう可能性が高いのです。
社長の死亡
↓
会社がつぶれる
↓
借金返済義務を遺族が背負う
↓
預金取崩し土地家屋の処分(住む家を無くす)
これは保証協会付きの借入れでも全く同じです。
また当然社員も職を失うことになります。
もし会社に負債を残さないだけの保険に加入していればどれだけ残された人たちが救われるかわかりません。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2010年7月6日