借入金のお話し 第102回
いかに借入を有利にすすめるか、という話をしています。
金融機関が経費の見直しを迫り、保険の事を言及したとしても保険は止めないで、という話の続きです。
前回まで数回かけて「保険に入っていない状態で社長に万が一があったらどんな悲惨なことになるか」、という話をしてきました。
経費の見直しの話の中で保険の話を延々としてきたのは、えてして保険の必要性の認識が、社長にそしてなんと金融機関も極めて薄いからなのです。
仮に保証協会つきの借入金だったとして、会社が返済不能になったら保証協会は何をしてくれるのでしょうか。
金融機関に返済を肩代わりしてくれます。
その代わり、今度は会社は保証協会に返済をしなければならないのです。
けして借金を引き受けてくれるわけではありません。
経費を見直す時、保険も見直す必要はあると思います。
世の中にはいろいろな保険があり全てが有効とは思いません。
しかし必要な保険部分までも切り捨てることは反対です。
よく内容を見極めて見直しを図っていく必要があります。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2010年7月13日