借入金のお話し 第107回
いかに借入を有利に進めるかというお話しをしています。
今回は前回に引き続き役員報酬の見直しについてです。
前回、役員に対する債務はなるべくない方がよい、と話しましたが、役員報酬を下げ、生活を変えず、役員からの借入金を減らし、所得税や社会保険料まで下げてしまう、という夢のような手がありますのでご紹介します。
例. 設定) 現在役員報酬80万円・源泉税61千円
会社への貸付金2000万円
という会社で役員報酬を20万円下げ、その代わりに毎月20万円の貸付金の返済を行うのです。
会社の資金繰りは元から80万円の報酬を支払っていたので、役員報酬60万・借入の返済20万円と内容は変わっても支出総額は変わりません。
個人は60万円の報酬と20万円の貸付金の返金でやはり手取りは変わりません、といいたいところですが所得が下がる分、源泉税は25千円程となり逆に手取りは3万円以上増えます。
年間240万円貸付金が減っていき、会社の赤字も240万円削減できます。
あくまで貸付金はちゃんと耳をそろえて返してもらうというのであれば別ですが、自分の会社に貸したお金はあてにしていない人が大半です。
こんな手は結構使えるのではないでしょうか。