借入金のお話し 第127回
借入金にまつわるお話しをしています。
今回はリース取引の会計処理の話しの続きです。
前回リース取引は原則として売買処理をする、と書きました。
つまり本来はリース物件は貸し主の物なのにまるであたかも借り主の物のように貸借対応表にのってくるのです。
また同時にその残債も長期未払金として負債にのってきます。
以前は原則が経費処理だったので大きな変更となりました。
これにより今まで隠れていた残債という債務が明確になるので、私は好ましい変更だったのてはないかと思います。
負債というのは単純に考えると、今会社を急に閉じたとしたらいったいいくら支払いをしなければならないのか、という数字だと
思います。
もしリース取引について今までのように経費処理をしていたとしたら、その債務がのっていないので会社をどうするかという判断を誤ってしまうかもしれません。 つづく
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2011年10月31日