借入金のお話し 第130回
借入金にまつわるお話しをしています。
今回もリース取引の会計処理の話しの続きです。
リース取引については経費として処理するやり方と資産として計上するやり方があります。どちらが得なのでしょうか。
検証その2
資産の額が増える。
経費処理をする、ということは支払という意味で資産が減少すると言う事になります。
それに対しリース資産を計上するということはリース資産の分だけ資産が増えることになります。
実際は毎月支払の都度そのリース資産の額は減少していくのですが、少なくとも経費処理をするよりも資産の額が多くなるのは事実です。
何をもって会社の規模を見るのかは意見が分かれるところだとは思いますが、資産総額というのは一つの指標ではあります。
負債の額も増える。
上の話と対応して負債の額も資産が増えた分同じ額だけ増えることになります。
金融機関は結構負債を気にするのでそれだけを見るとあまり良くないことのようにも感じます。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2011年12月6日