借入金のお話 第132回
借入金にまつわる話をしています。
今回はリース取引の会計処理の話の最後です。
リース取引には経費として処理するやり方と資産として計上するやり方があります。
ここまで3つの検証を行いましたが、一概にはどちらが有利とは言えないことがお分かり頂いたかと思います。
かといってどちらかの処理方法を選択しなければなりませんので当事務所は資産処理の方法で行っています。
主な理由は以下の2つです。
1つ目は検証その3で書いたとおりその会社の実体を正しく表しているのは資産処理の方だからです。
正しい経営判断を行うためには正しい数字に基づくのが当然だと思います。
そして2つめは資産処理が原則方法だからです。
どちらでも良いという場合は明確にこちらの方が良いという場合を除き原則的処理方法で経理するというのがやっぱり普通ですよね。
ちなみに最後に多分どちらかというと経費処理をしている会計事務所の方が多いだろうと言うことを付け加えてリース取引の話は終わりにします。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2011年12月22日