新年明けましておめでとうございます。
今年も当稲葉会計事務所をよろしくお願いいたします。
さて、昨年は大きな転換期となった一年だったように思います。
いわずと知れた東日本大震災の影響ですね。
長く問題として残ってしまいそうなのが原発処理の話です。
これは既に浜岡原発を始めとして全国の(場合によっては全世界の)原子力発電所に影響を与え、電力のあり方自体を考えさせられることになりました。
大地震の後は地震グッズが売れるのはいつものことですが、昨年は相当節電グッズが売れたようですね。
補償問題もまだまだ残っていますし、福島第一原発自体の処理もあまり進んでいるようには思えません。
復興の為に国家予算も最大に膨らんでしまいました。
中小企業に目を向けると一部の特需を受けた企業はあるものの大方の企業は悪い影響を受けたと思います。
いわゆる買い控えに始まった震災不況ですね。
それに対し政府も金融緩和を行い、かなり緩い貸し付けを行いました。
しかし、当然のことながら借入は返さなければなりません。
余裕をもって返していける企業は残念ながら少ないのではないでしょうか。
復興財源ということもあり、社会保障費が拡大していることとあいまって消費税の増税論議が熱を帯びてくると思います。
格差是正という言葉の基、高額所得者や資産家への課税強化も行われます。
仕方が無いことだと思いますが、同時に歳出の内容については厳しく吟味していただきたいと強く思います。
今年こそ良い年になると良いですね。
いや、皆の力で良い年にしていきましょう。
税理士 稲葉 孝