消費税のお話 その1
昨年まで借入金のお話をしてきましたが昨年末に民主党が消費税の増税を具体的に法案化してゆくという動きが出てきましたのでここからしばらく消費税のお話しをしたいと思います。
まず、消費税の歴史を簡単に。
消費税は平成元年4月に導入されました。
時の政権は自民党、そしてその時の首相は竹下 登さんです。
自民党はその前年の総選挙で圧勝し、その時の「大型間税は導入しない」という公約を堂々と破り消費税を導入しました。
その時点で日本は直接税(法人税や所得税)の割合が高く、間接税の割合が低いというアンバランスな状態にありましたし、ちょうどバブル景気の真っ只中であったこともあり、良いタイミングということで導入されてしまいました。
今から思うと多少のゴタゴタはあったものの3%という低めの税率だったこともあり大きな問題もなくスタートしたのではなかったかと思います。
その後、平成9年4月から5%となり現在を迎えています。
つまり、3%時代が8年間、そして5%となってほぼ15年ということですね。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2012年1月10日