消費税のお話し その3
野田首相は消費税の増税について社会保障と一体化し政治生命をかけてやりとげると言っています。
ところで消費税の増税は絶対に行われるのでしょうか。
順番に行きます。
まず、解散総選挙が行われなかった場合。
この場合は原則として野党がどれだけ反対したとしても衆議院で過半数を確保している与党の勝ちですから消費税は増税されるでしょう。
しかし、先程「原則として」と書いた意味は「例外がありえる」からです。
どういった場合に例外が起きるかというと与党内に造反議員がたくさん現れてしまった場合です。
党を抜けてしまったり新党を結成した上で増税に反対してしまうと過半数割れを起こし、法案は通らないつまり消費税は増税されないという事になります。
続いて解散総選挙が行われた場合。
この場合はその選挙で事実上消費税を増税するかどうかが決まります。
野党が勝てば当面の増税は行われないでしょう。
与党が勝って与党の地位を保てば増税は決定的になります。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2012年1月30日