消費税のお話し その9
消費税増税の話をしてきましたが、書き始めた2月の頃からだいぶ雰囲気が変わってきました。
マニフェスト違反だという事で民主党を離党する議員が多数出てきてしまっています。
野田総理は自分の政治生命をかけて消費税増税は実現させる、とおっしゃっていますが、逆に政治生命をかけて消費税増税を阻止する、と豪語する議員さんもいらっしゃいます。
そのうえ、率の話は出ていても内容を具体的にどうしていくのか、くわしい話が一切出ていません。
私としてもこれは絶対早いうちに決まるな、と思っていたのですが、どうなるのか読めない状態になっています。
いずれにしても私の意見を書かせて頂きます。
私は消費税増税には賛成です。
正確にいうと賛成というより「やむなし」という感じです。
国や地方が多額の借金をかかえているという事実。
法人税、所得税といった直接税の税収は上がりそうもない、というほぼ確実な予測。
そんな中であてにできるのは消費税の増税だけだと思うからです。ただどの企業も取り組んでいる「収入UP」と「経費節減」。
収入UPが消費税の増税なら経費節減にも積極的に取り組んでほしいと思います。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2012年5月9日