借入金のお話 その135
前回リスケとは何かというお話をしました。
今回はリスケの目的です。
といいながらまずリスケを行ったら会社にどんなメリットがあるのかというお話をします。
先週お話をしたようにリスケが行われると借入金の返済が止まり、金利の支払だけになります。
とすると単純に借入金返済額分だけお金が余るということになります。
ただし借入金自体を免除してくれるわけではないのでいつかは返済を再開しなければなりません。
その間利息を支払い続けなければなりませんのであえてリスケを申込むということはその会社は資金繰りが苦しくなっているはずです。
つまり借入金の返済を続けることによって資金繰りが悪くなり最悪ショートしてしまい会社がつぶれてしまうということがないようにすることができるというメリットがあるのです。
しかし先に書いたとおりいつかは返済をしなくてはなりません。
結局リスケの目的は借入金返済停止期間中の資金繰りが楽になっている間に会社を建て直し黒字が出せる状態に持っていくということなのです。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2012年6月12日