借入金のお話し その138
リスケの条件である「経営改善計画策定」の目的の話しをします。
まずは金融機関が求める経営改善計画の話です。
金融機関もさすがに明日にもつぶれていまうかもしれないような会社に対しリスケを実行する事はありません。
しかし「苦しい会社」は多いもののさすがに「明日にでもつぶれてしまう会社」はそう多くはありません。
そこでとりあえずは、リスケの実行に踏み切る訳ですが、それでも「将来つぶれてしまう会社」の予備軍にリスケを実行してしまう事になるので、実際につぶれられては困ります。
それではつぶれない会社になってもらう為にはどうしたらいいのか、それが経営改善計画なのです。
まずは、金融機関側からの話をしましたがこれはリスケを受ける会社側だって同じ事です。
今は「このままでは将来つぶれていまうかもしれない」という状況なのですから、本当にそのままにしていたら将来つぶれてしまいます。
よく「何もしなければつぶれてしまう」というような言い方をしますが、本当に何の努力もしていない会社なんて無いと思います。
ただし、その「努力」が行き当たりばったり、という会社はそこそこ多いような気がします。
「思いつき」ではなく「しっかりした計画」。
「適当」ではなく「数字に裏付けられた計画」が会社にとっても必要なのです。