借入金のお話し その144
経営改善計画の内容とその作成手順について話をしています。
前回まで第一手順である経営理念の話をしました。
今回からは第二話目である「経営目標」の話をします。
これは経営する上での理念的目標の事ではなく具体的な数値の事を言っています。
つまり売上をどうするとか原価をどうするか、といった事です。
例えば翌期には売上を1億円にし、翌々期には1億1千万円にする、とか翌期の利益率を2%上げ、翌々期はその利益率を維持する、とかです。
この項目を記載する上で大切なのは、「こうなるといいなあ」という考えを基にそれが実現可能なものか具体的な方策まで落とし込んで考えなければいけない、という所です。
「こうなるといいなあ」という数値はいくらでも浮かんでくるはずです。でもそれは「夢」や「理想」であってそのままではとても改善にはむすびつきません。
実際にその後で具体的方策を記入する欄が続いてでてきますので極めて具体的に考えないといけません。
そしてあわせて実行可能性も考えなければならないのです。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2012年8月31日