借入金のお話 その160
経営改善計画の内容とその作成手順についてのことに話を戻します。
今日は「成功の条件について」で、販売管理費の削減についてお話をします。
同じ売上、同じ利益が取れるのであれば経費が少なければ少ないほど手元に残るお金は増えるということになります。
一般に経費と言われているのが販売管理費のことです。
正確に言うと「販売費及び一般管理費」であり、略すと「販管費」となります。
細かく見れば販売費は売上のためにかかった経費で営業のための交通費や得意先と飲食した交際費等がこれに当たります。
一般管理費は同じ交通費でも従業員の通勤費であったり、事務所の家賃といった売上や仕入れと直接つながらないものを言います。
ただし、この二つをあえて分ける意味があまりないのでだいたいまとめて「経費」という言葉を使っています。
言葉の説明で大半を使ってしまいましたが、この販売管理費の削減についてこれから何回かにわたって話をします。
売上は「増やしましょう」といってもおいそれとはうまくいかないと思いますがそれに比べると経費の削減のほうが取り組みやすく、しかもすぐに効果があらわれるのです。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2013年3月27日