借入金のお話 その172
経営改善計画の内容とその作成手順の話をしています。
今回は「成功の条件」の中の経費の削減についてです。
前回、旅費交通費のなかの通勤費の話をしました今回もその続きです。
通勤費の節約はなかなか難しいのですがそれでも採用するときに考慮することができます。
分かり易い言い方をすると「なるべく会社に近い人を採用する」ということです。
近ければ近いほど通勤費は安く済みますし、通勤時の危険度も下がる上に本人も楽です。
通勤費は社会保険料を計算するうえで支給額に含まれますので本人、会社とも社会保険料を節約するうえでも近いほうが得ということになります。
遠いところから通うということは正に「百害あって一利なし」ということです。
すでに勤めている人がより遠くに引っ越してしまうというのは止められませんが採用時に、より近い人を採用するということはできるはずです。
また、ちょっと話は違いますが通勤費の上限というものが税法上決められています。
その上限を超えて支払う場合は超えた部分は給与の支払いとみなされますので注意が必要です。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2013年7月22日