地震にまつわる税金の話 その12
義援金については、一定の要件を満たしていれば寄付金控除の対象になります。
基本的には義援金以外の他のやはり一定の要件を満たした寄付金を合わせた金額から5000円を差し引いた金額を所得金額から引いて税金計算をします。
つまり、「1年間で義援金を含めて5000円以上の寄付をした場合に税金に影響がある」ということですね。
この寄付金控除を受けるためには、確定申告を行わなければなりません。もしサラリーマンで「いつもは税額計算は年末調整を会社がやってくれることで自らは申告していない」という方でも、この寄付金控除を受け税金を返してもらうためには確定申告を行わなければいけません。年末調整ではできないので少し面倒ですね。
義援金を出すことで「税金を返してほしい」というのも変だという考えもあるかと思います。その場合は申告をしなければ良いだけの話です。
以上は個人の話ですが、法人の場合はちゃんとした義援金であれば全て経費とすることができます。これもしっかりした領収証があるかどうかにかかってきます。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2011年6月15日