借入金のお話し その139
金融機関にとっても会社にとっても経営改善計画が必要という話をしました。
それでは次に「経営改善計画とは何なのか」という話をしていきます。
はっきり言って名前のとおり「経営を改善する計画」なのですが当然具体的な計画でなければいけません。
例えば金融機関のうけを考えて毎年売上が2割づつ増えていく、なんて計画を作る事は簡単です。
今年の売上が2000万円、次の年が2400万円、そして2880万円、3456万円、4147万円。
4年で売上が倍になります。しかし問題なのはこの計画が実行性があるかということです。
何の理由もなくただ売上が20%づつ増える計画を立てたとしてもそれでは何の意味もなく、実際にも達成される事は無いでしょう。
当然そんなものを金融機関に提出しても金融機関としては計画の立て直しを求めてくるでしょう。
つまり、この経営改善計画は数字がまずあるという事ではなく、どの部分をどうやって改善していくのか、という考えが先にあり、その次にそれを実行したらどういった数字となってあらわれてくるのかをはじき出していくのです。
あくまでその目的は経営を改善して黒字の会社としていく、という事です。
それでは具体的な経営改善計画策定方法及びその手順について次回以降に話をしていきます。