借入金のお話 第103回
いかに借入の話を有利に進めるか、という話をしています。
今回は経費の見直しの中の役員報酬の話をしましょう。
経費の中で比較的容易に減らせるものがあります。
それが役員報酬です。
確かに給料は生活の糧でありたくさんの給料をもらうために頑張っているんだと言うのもよく解ります。
しかし残念ながら今はそれよりも会社の存続を優先すべき時、という会社が多いのも事実です。
また、金融機関も「従業員の給与を下げながらも自分の給与は手をつけない、」という会社には良い顔をしません。
特に金融機関に元金返済の猶予や金利の引き下げ交渉をするというのであれば、まずは自分も痛みを分かつぐらいのことでなければ首を縦に振ってはくれません。
しかも、はっきり言って役員報酬はお手盛りなので自分が自由に上げも下げもできます。
相手との交渉という考えもありませんので気も遣いません。
一定の手続き(議事録の作成)さえ踏めば簡単にできるのです。
しかも金額的に大きいので少しの経費を一生懸命節約することに比べたら月10万でも一気に120万円も利益を生み出すことが出来るので効果は絶大です。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2010年7月20日