消費税のお話し その4
前回は消費税の増税は行われるのか、という話の中で衆議院が解散総選挙、という事になればとりあえず増税の話は流れる旨を書きました。
しかしその後に新たに政権をとった党が消費税の増税を絶対しない、とは限りません。
実際にはどの党が与党になろうが近い将来の消費税の増税はさけては通れないだろうと思っています。
他の国を見てみましょう。
名前は違っても消費税と同じような税金のみにしぼって見てみますと北欧の方の25%を筆頭に5%を超える税金ばかりです。
主な国の中で消費税が5%と低率なんは日本だけです。
ただし消費税が無いという国もありますけどね。
そこから見ても国として5%はまだまだ上げられる余地があると考えているようです。
次に財源です。日本は100兆円以上の借金をかかえ世界一の借金大国となってしまっています。
これを返す方法はとりあえず2つあります。
1つは単純に税金を中心として歳入を増やす。
もう1つは国債を発行する。
この2つ目はいわゆる借り替えと同じで実際には借入は逆に増えてしまいます。
となるとやっぱり歳入を増やす為に税金を増やすという事にならざるを得ません。
そして手っ取り早いのが消費税なのです。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2012年3月7日