借入金のお話し 第131回
借入金にまつわるお話しをしています。
今回もリース取引の会計処理の話しの続きです。
リース取引については経費として処理するやり方と資産として計上するやり方があります。どちらが得なのでしょうか。
検証その3
正しい債務の金額が分かる
残念ながら会社をたたむという事になってしまった場合、リースの残額はその全額をその場で支払って下さいという事になります。
仮に会社の未来を考える時に、会社の資産、負債の状況を見るのに貸借対照表を見たとしましょう。
リース取引を経費処理していた場合はリース残額がわからない為に判断を誤る、という事にもなりかねません。
逆に資産計上していた場合は同時に負債にも計上される為、リースの残額が明確に分かる事となります。
経営にあたり正しい判断をする、という事に重点を置く為には資産計上した方が良い、という事になります。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2011年12月15日