借入金のお話 その134
前回まで少し寄り道して消費税のお話しを10回ほどはさみましたが今回からまた借入金のお話しをします。
今回はリスケのお話です。
ここ数年、よく耳にする言葉ですよね。
これはリスケジュールの略です。
「リ」は「再び」という意味でリターンとかリサイクルなどで使われる「リ」と同じです。
そしてスケジュールは計画のことです。
つまりリスケは再計画という意味です。
で、何を再計画するのかというと返済計画です。
実際のリスケとは一定期間返済を止め金利だけを支払うよう返済計画を組み直すことをいいます。
これは中小企業金融円滑化法という法律に基づき何年か前から取り組まれていたことですが、その適用期間が1年また1年と延び現在まで及んでいますこれはとりもなおさず日本経済が悪化の一途をたどっているからです。
そしてこの法律に基づき会社からリスケの申し入れがあった金融機関は原則としてこの申し入れを受けることになっているのです。
実際に各金融機関のリスケ申し出に対する実行率はかなり高いものになっています。
稲葉孝の『週間得する税務講座』|2012年5月31日