静岡の税理士 稲葉孝の得する税務講座 » 稲葉孝の『週間得する税務講座』
借入金のお話し その218
借入金を有利にする為に作成する経営計画の内容とその作成手順の話しをしています。
その中に成功の条件という項目がありますが、そこに経費の削減策を書いていきます。それを受けいろいろな経費につきどんな削減策があるのか、という話をしています。
今回は「修繕費」と「資産の取得」のまとめです。
何回か前に書いたとおり、実は修繕費になるか、資産の取得になるかの判断は、結構微妙なところがあります。
会社としては一括して経費として落としてしまいたいし、税務署としてはなるべく資産の取得と認定したい所でしょう。
税務調査の際もよく検討される項目です。
ここでお願いです。
修繕費とした物については、その見積書や請求書をしっかり取っておいて頂きたいのです。
特に見積り書ですね。
請求書だけですと、場合によっては「見積書通り」とか「ガレージ修理一式」等と書かれており全く判断出来ない場合が多いからです。
よろしくお願いします。
次回はこの修繕費をいかに削減するか、という話をします。
借入金のお話 その217
借入金を有利にするために作成する経営計画の内容とその作成手順の話しをしています。
その中に成功の条件、という項目がありますが、そこに経費の削減策を書いていきます。
それを受けいろいろな経費につきどんな削減策があるのか、という話しをしています。
前回は資産を直したような場合で修繕費とはならず資産の取得なってしまう例を挙げました。
今回は修繕費として一回で経費になるような例を挙げます。
例1. 建物が雨漏りをしてしまったので屋上の防水をやり直した。
例2. 建物に車がぶつけられて壁に穴が空いてしまったのでその穴をふさいだ。
例3.車を車検に出し点検してもらうと共にいたんでいたワイパーを取り替えてもらった。
例4.車をチョコチョコぶつけて塗装がはがれ気味だったのでいっそのこと、色を変えて塗り直してもらった。
これらは全て何か新しい機能が加わったわけではありません。
元々あった機能を取り戻しただけです。
またそれをすることによって使用できる期間が壊れる前より明らかに延びた、ということでもありません。
このようなものは修繕費として一括して経費となります。
借入金のお話 その216
借入を有利に行うために作成する経営計画の内容とその作成手順の話をしています。
その中に成功の条件という項目がありますがそこに経費削減策を書いていきます。
それを受け、いろいろな経費につきどんな削減策があるのかという話をしています。
今回も前回に引き続き修繕費のお話です。
前回、修繕費となる例をいくつかあげましたが今回はよく問題となるケースを1つだけあげます。
それは建物の塗り替えです。
建物はたいてい色が塗られています。
しかし、10年以上経ってきますとだんだん色がはげてきてみずぼらしくなってきます。
特に客商売をしている所は建物がみずぼらしいと客足が遠のく可能性がありますし、アパートなどはやはり見た目が良くないと入居者が確保できません。
そこで塗り替えをするわけですが塗り替えには結構費用が掛かります。
建物の規模にもよりますが100万円以上する場合がほとんどですし、1000万円の声を聞くパターンもあります。
しかし、あくまで塗り直しただけで新たな機能が加わったわけではありませんし、塗り直したことにより使用可能年数が明らかに伸びることもありません。
塗り替えはいくら掛っても修繕費となります。
借入金のお話し その215
借入を有利に行う為に作成する経営計画の内容とその作成手順の話しをしています。
その中に成功の条件、という項目がありますが、そこに経費の削減策を書いて行きます。
それを受けいろいろな経費につきどんな削減策があるのか、という話しをしています。
今回は修繕費の続きで「資産の取得」となり、一括では経費にならないパターンを紹介します。
まず明らかに新しい資産を取得したね、というパターン。
二階建ての建物に三階を増築した、とか外から直接二階に上がれるように階段を取り付けた、等。
もうこれは「修繕」のレベルではないですよね。
車で言えば車検の際に通常のエンジンからターボエンジンに付け替えた、なんてパターン。
これも「直した」というレベルではないです。
「修繕」と「資産の取得」の分かれ目のポイントは主に2つです。
1つは新しい機能が加わったかどうか。
もう1つはそれをする事により明らかに使える期間が延びたかどうか。
いずれかに当てはまる場合で金額が20万円以上かかった場合は新しい資産を取得したものとみなされます。
借入金のお話し その214
経営計画の内容とその作成手順の話しをしています。
その中に成功の条件、という項目がありますがそこに経費の削減策を書いていきます。
それを受けいろいろな経費につきどんなに削減策があるのか、という話しをしています。
今回は修繕費の話しをします。
「修繕」というと「直す」という言葉が浮かんでくると思いますが、この「直す」というレベルによって「修繕費」という経費となるのか、はたまた「資産の取得」となるのかが分かれます。
もし「資産の取得」となると修繕費と違い一回で経費となる事はなく「減価償却」という形となり何年か又は何十年かで分けて経費としていきます。
この「修繕費」と「資産の取得」の分かれ目については細かい規程があるのですが、ここでその細かい規程を紹介はしません。
それだけで何回もの回数を要してしまいますし、たぶん読んでいてもつまらない話しになってしまうでしょうから。
次回はそれぞれの例をあげて違いを紹介しましょう。